【日本経済新聞掲載】データセンター用光部品増産へ新工場設立 

株式会社白山は、生成人工知能（生成AI）の普及に伴う光ファイバーコネクタ用部品需要の急増に対応するため、関東地方に新工場を設立します。 
 
同社が強みを持つ高精度光ファイバーコネクタ用接続部品「MTフェルール」は、通信速度に直結する極小誤差（1マイクロメートル未満）を実現しており、主に北米や中国のデータセンターで使用されています。白山の米川達也社長は「（MTフェルールの需要は）2026年くらいまでは伸び盛り、というのが業界全体の読みだ」と述べ、需要の高まりに応じた供給能力強化を目指しています。 

2025年1月末に、白山の株式67%が古河電気工業株式会社へ譲渡される予定です。 
 
参考記事：株式会社白山、古河電気工業株式会社への株式67％譲渡を発表 
 
この提携により、新工場や既存の石川工場（石川県志賀町）の生産能力を倍増させ、グローバル市場への供給体制を強化します。古河電気工業株式会社の森平英也社長は「白山の買収により、グローバルな商品展開を進め、災害リスクにも対応する」と述べ、北米市場を中心に光ファイバー製品の販売拡大を図る考えを示しました。 

また、石川工場は2024年1月の能登半島地震で被害を受けたものの、その影響を契機に白山の認知度が向上し、直接取引先企業が大幅に増加、利益率も改善しています。米川社長は「（能登半島地震は）世界の取引先が、無名だった白山を知るきっかけにもなり、直接取引することが増えた」と述べ、今後の成長に自信を示しています。 

新工場への投資額は3億～5億円と見込まれ、早ければ2025年春に稼働予定です。詳細については、日本経済新聞ウェブサイトをご参照ください。 
 
参考：日本経済新聞ウェブサイト（2024年12月18日） 
『データセンター用光部品増産へ新工場　石川･白山､関東に』