初心者でも分かる「UPS」のキホン
突然ですが、皆さんは突然の停電によるデータ消失を経験したことがありますか?
パソコン作業をしていて、数時間の業務の成果が一瞬で消失した経験は?
あるいは、大切なオンラインゲームの真っ最中に突然の電力断に遭遇し、それが原因で負けてしまった経験は?
そんな時、UPSがあれば、あなたの強力なサポートとなります。
今回の記事では、UPS(無停電電源装置)についてメーカーである株式会社白山が分かりやすく説明します。どんな種類があるのか、どのような基準で選ぶべきか、これからUPSを検討するあなたにとって、役に立つ記事になれば嬉しいです。
UPSとは?
UPSとは、「Uninterruptible Power Supply」の略で、直訳すると「無停電電源装置」です。
これは名前の通り、突然の電力供給の中断(停電)から貴重な電子機器を守るための装置です。
どうやって働くの?
UPSは、通常時は電源を通常通りに供給しながら内部のバッテリーを充電し続けます。
そして、何らかの理由で電源が突然止まってしまった場合、内蔵バッテリーからすぐに電力を供給し続けます。
これにより、電源が必要な機器は、まるで停電がなかったかのように稼働を続けることができます。
そして、電力が復旧すれば再び通常の電力供給を開始し、同時にバッテリーの充電も行います。
どんな時に使う必要があるか?
- データ保護:UPSは主にコンピュータ機器に利用されます。重要なデータが突然の電源断によって失われるのを防ぎます。これにより、デスクトップパソコンなどを利用しているのであれば、重要な作業を安心して進めることができます。
- 電力品質の向上:UPSは、電圧(や周波数)の急な低下や上昇から機器を保護します。電圧の急な変化は機器に損害を与える可能性があります。
- 電子機器の寿命延長:不安定な電圧は、電子機器に負荷をかけ、寿命を短くする可能性があります。UPSの使用は、これらのリスクを大幅に減らすことができます。
災害時の対応:自然災害などで電源が断たれても、UPSがあれば時間を稼ぐことができます。
UPSの種類
UPSには大きく分けて三つの種類があります。常時商用給電方式、ラインインタラクティブ式、そして、常時インバータ給電方式です。
常時商用給電方式UPS
- 常時商用給電方式UPSは、主に家庭で使用される小型のUPSで、商用電源が供給されている時、商用電力を機器に直接供給しながら、バッテリーを充電します。商用電源が途絶した時、バッテリーの電力を機器に供給します。
ラインインタラクティブ式UPS
- ラインインタラクティブ式UPSは、スタンバイ型と同様に、電力供給が正常な間はバッテリーを充電しますが、電力の変動が検出された場合、自動的に電力の調整を行います。
常時インバータ給電方式UPS
- 常時インバータ給電方式UPSは、電力供給が常にインバータ回路(DC/AC)から行われ、電力の大きな変動が起こった場合は、バッテリーからの電力供給が継続されるため、装置に対する影響を最小限に抑えます。
最適なUPSの選び方
UPSを選ぶ際には、以下の点を考慮することが重要です。
- 電力容量:選ぶUPSの電力容量が、接続する機器の電力需要に対して、十分なものであるかどうか?
- バックアップ時間:電力供給が途絶した場合、どれだけの時間、バッテリーが電力を供給できるか?
- 電力品質:機器が要求する電力品質をUPSが提供できるか?
まとめ
UPSは、電源の安定化と電子機器の保護を目的とした大切な機器です。適切な方式の選定や種類について理解し、適切に使用することで、データ破損や機器の故障を防ぐことができます。UPSに関するご質問や疑問がある方は、どんなことでもお気軽にお問い合わせください。
当社に関するご質問やご相談がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。