MTフェルール
MPOコネクタとは、複数の光ファイバーを接続するためのコネクタで、MTフェルールがMPOコネクタの核となる部品です。MPOコネクタの中にMTフェルールが入っています。
※更に詳しくお知りになりたい方はこちらのページをご覧ください。
多心光コネクタ部品【MTフェルール】とは?
違います、フラット端面になります。ただ、実際の接続時は斜め研磨を行います。また、他社プレアングル品との接続互換性はございます。
不要です。プレアングルで八度研磨されているMTフェルールと同様の研磨治具使用可能。研磨条件は共有可能です。(石川工場の測定では、Domaille,開発拠点では、SEIKOH GIKEN/NTT-ATも利用しています。各研磨機メーカーに問い合わせて頂くことも可能です。)
研磨後に正しい位置になるように設計しており、出荷ロットの中から抜き取りで研磨後のファイバ孔位置もファイバ角度も検査していますので、問題なく精度はでています。
Data-Pixel(D-Scope/Daisi MT)
MTフェルールの端面清掃方法は、大きく2種類あります。「湿式クリーニング」と「乾式クリーニング」になります。湿式クリーニング方法は、無水アルコールや専用ワイプ液を紙ワイパーなどに湿らせて、端面を拭く方法です。端面清掃後は乾いた紙ワイパー等でしっかりと拭くのが大切です。
一方で、「乾式クリーニング」方法は、極細繊維を利用した専用のクリーナーを利用し、アルコールなどを使わずに端面を拭く方法です。弊社では、特に16/24MTフェルールの斜め研磨接続については、乾式クリーニング方法を推奨しています。乾式クリーナーは、こちらをご参照ください。
メーカー:NTT-AT NEOCLEAN-M ペンタイプ(https://keytech.ntt-at.com/optic1/prd_0051.html)/OPTIPOP R シリーズ カセット式(https://keytech.ntt-at.com/optic1/prd_0035a.html)
より高精度の光接続を実現するためには、MTフェルールだけではなく、ガイドピンや接続方法にも配慮する必要があります。特にガイドピンはMTフェルールのグレードに合ったグレードの選定が必要です。弊社では、求める光接続のレベルに合わせたフェルールやピンの提案をしています。お気軽にお問い合わせください。
MTCOMPACT
特殊なものが必要で、Domaille/SEIKOH GIKEN/NTT-ATは対応可能です。
NDA締結後に具体的な研磨ジグのパーツナンバーの連絡は可能です。
測定ジグも特殊なものが必要になります。Data-pixel/DORCは対応可能です。(Sumixはなし。)顧客からのご要望がございましたら、Sumix と連携することもできます。
Slim & Short, Slim は、研磨条件が変わります。Short は通常MTフェルールと同じ研磨条件で研磨可能です。
Slim:クリップ接続のみ。(通常フェルールのクリップとガイドピンを使用)
Short:クリップ接続(専用のクリップ&専用のガイドピン)またはMT-MPOアダプタによる接続
Slim & Short:クリップ接続(専用のクリップ&専用のガイドピン)またはMTCTコネクタによる接続
MTHR
260℃ 10分 (それ以下での対応を希望)
必ずコネクタやガイドピンがMTフェルールに実装されていない(接続していない)状態でリフロー試験(250-260℃)での試験を行ってください。コネクタハウジングやガイドピンが熱膨張し、その結果、フェルールの内部からクラックが生じることがあります。また、樹脂接着剤の塗布が多い場合は、その熱膨張で破損する恐れがあるため、接着剤塗布量には配慮が必要です。
なお、弊社では260℃ 10分で耐熱性の確認試験を行っています。それ以上の温度や時間での加温は控えてください。
取引・調達
はい、直接取引は可能です。お問合せよりご連絡下さい。
サンプル提供はしておりますので、詳細はお問い合わせください。
開発品はサンプル提供できない可能性もございますので、ご了承ください。
技術資料
はい、可能です。ただし、情報の取り扱いについては、別途協議のうえ、対応しております。詳細はお問合せ下さい。
品質
生産の各段階で厳格な検査体制を構築しています。国際的なIEC規格や検査基準に基づき、出荷前に複数のチェックポイントを設けることで、異常の早期発見と迅速な対応を実現しています。
MTフェルールは全て日本で製造しています。
厳格な検査基準に基づき、生産ロット内及びロット間での品質バラツキが非常に少なく、高品質の安定が保たれています。その結果、光ファイバとの組立において、容易に優れた光接続性能を実現することができます。
白山のMTは孔位置寸法精度(偏心量保証)及びフェルールの機械寸法で品質が保証されています。その寸法精度を満足することで一般的な光ファイバを使うことで計算値上は指定の接続損失(IL)を満足する(SLSであればランダム接続でIL97%値≦0.35dB)設計になっています。
カタログ記載の接続損失(IL)はランダム接続での参考値(接続数に対する全CH におけるIL 97%以上が基準)。接続損失は、使用するファイバや端面加工精度(研磨条件や研磨量)によって変動するため、参考値としています。IECなどの国際標準に定められる範囲で白山のMTフェルールを加工することで、光学性能の要求仕様は満足します。なお、基準コードとして、マスターケーブルを使う場合は、IL MAX≦0.35dBは満足します(ただし、その場合も使用するファイバ種には配慮が必要です。)