株式会社白山、OFC 2025で次世代光コネクタ製品を披露

2025年4月1日から3日まで、サンフランシスコのMoscone Centerで開催されたOFC 2025に、株式会社白山が初出展しました。OFCは光通信業界における最も権威ある展示会であり、今年で50周年を迎えました。
展示会の詳細
OFCとは?
OFC(Optical Fiber Communication Conference and Exhibition)は、光通信とネットワーク技術の分野で世界最大級の展示会です。今年は83か国から約17,000名が参加しました。研究者、技術者、業界リーダーが集まり、技術会議、ワークショップ、パネルディスカッションなどで最新の研究成果、製品革新、そして光通信業界やデータセンターの未来を牽引する技術を共有しました。
- 展示会名: Optical Fiber Communication Conference and Exhibition (OFC) 2025
- 会場: Moscone Center, San Francisco, California, USA
- 開催期間: 2025年4月1日〜4月3日


出展の目的
株式会社白山は、OFC出展を通して、次世代の多心光コネクタ技術を展示し、業界関係者との交流を深めることを目的としていました。次世代の光ネットワーク構想であるNTTのIOWNに関連するコネクタ製品や光実装基板(Co-Packaged Optics)用に開発中の光コネクタ部品の展示を通じて、お立ち寄りいただいた皆様に最新の技術情報を提供いたしました。
展示会の様子
展示品の紹介
今回の展示会では、以下の製品を展示しました。
- MTフェルール(12/16/24/32/36/48F)/MPOハウジングキット(Push-Pull Boots/2.0mm Round Cable, etc)
- MTCOMPACTシリーズ:
超小型MTフェルール。標準品の半分の厚みのMTCOMPACT®スリム、標準品の半分の長さのMTCOMPACT®ショート、標準品の1/4の大きさのMTCOMPACT®スリム&ショート。 - 細径MTフェルール:
80µm細径ファイバ用MTフェルール(ファイバピッチ:250μm) - 狭ピッチMTフェルール(MTDS®):
80µm細径ファイバ利用でファイバピッチ125µm/127µmのMTフェルール(24心一列、32心一列開発中) - MTCTコネクタ:
ミッドボード接続用コネクタ。リフロー後に再組立て可能な設計が特徴。MTフェルールはMTCOMPACT®スリム&ショート使用。 - 耐リフローMTフェルール(MTHR®):
高耐熱性の材料を使用し、260℃で10分間の耐熱性を持つ。 - セラミックMTフェルール(CMF®):
幅及び高さ、孔デザインはカスタマイズ可能。 - 磁石コネクタ:
NTTイノベーティブデバイス社との共同開発品。


展示会の様子
展示会の雰囲気は非常に活気があり、多くの来場者が訪れていて、白山のブースにもたくさんの方が足を運んでくださいました。今回の展示で注目を集めた製品には、セラミックMTフェルール(CMF®)と耐リフローMTフェルール(MTHR®)がありました。これら製品は耐熱性があり、リフローにも耐えうるMTフェルールとして、CPO向けに多くの方の関心を頂きました。業界関係者からも非常に高い評価を受けました。
展示会期間中には多くの新規・既存顧客との打ち合わせがあり、今後のビジネスに向けた話し合いが行われました。メディアやLinkedInなどのSNSからも多くの反響があり、白山の技術力と製品の優位性が広く認知されました。


今後の展望
OFC 2025で得た知見を基に、さらに技術革新を進め、次回の展示会への意気込みや計画を立てています。今年度は国内外での展示会出展を予定しています。白山は、世界シェア1位を目指すための重要な一歩として、技術革新と市場拡大の両面での取り組みを強化していきます。今回大盛況だったので、来年のOFC(開催場所はロサンゼルス)にも参加することになりました。
最後に
今回のOFC 2025への出展は、株式会社白山にとって非常に有意義なものとなりました。ブースにお越しいただいた来場者の皆様、ご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
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